歯周病になりやすいタイプ〜歯周病の話④〜
歯に付着したプラーク(歯垢)が歯肉に接触することが原因で歯周病になるのですが、全然歯みがきをしなくても歯周病が進行しない人がいます。 逆に、毎日ちゃんと歯みがきしていても、どんどん歯周病が進行してしまう人もいます。 歯周病が重症化する人は、プラークによって歯肉に炎症が起きやすいという体質だったり、為害性の強い種類の歯周病菌が口の中にいたりします。 この要素は現在の医療では変えられません。 歯周病になる人は、歯肉がその人の体の弱点のひとつであるといえます。 歯周病になりやすい体質は遺伝する傾向があります。 「親が歯周病で若いうち(40代など)に歯がどんどん抜けて、入れ歯が必要になった」という人は、「自分も歯周病になりやすいタイプかもしれない」と思って気をつけることをおすすめします。 具体的には、毎日1本1本の歯を丁寧にブラッシングして予防すること、そして、歯周病になったら早く治療することが大事です。 自分では歯周病にかかっていても気がつかないことが多いです。 こまめに歯科医院に行ってチェックを受けるようにしましょう。 また、喫煙習慣のある人は歯周病


歯周病の予防と治療~歯周病の話③~
歯周病は歯に付着したプラークが歯肉に接触して生じる病気です。 なので、プラークを除去することが歯周病の予防でもあり、治療でもあります。 では、プラークを除去することとは、具体的にはどうすれば良いのでしょうか? まず、ブラッシングで毎日すみずみまでプラークをみがきとることが何においても一番大切です。 それが歯周病を予防する方法です。 「長時間プラークが歯肉に接触している」ということがなければ歯肉に炎症は起こりませんし、歯周ポケットができる前の段階なら、歯肉の炎症が起きていても、プラークをブラッシングでみがきとるだけで治ります。 「血が出るから怖くて歯みがきできなかった」と患者さんから聞くことがありますが、逆効果なことが多いです。 プラークが原因で歯肉に炎症が起きていて、歯ブラシで少し触っただけでも出血するような場合は、出血させながらでもしっかり歯ブラシの毛先を歯と歯肉にあてて、プラークを確実に除去すると治って出血しなくなります。 歯肉が歯からはがれて「歯周ポケット」ができてしまうと、その中に入り込んだプラークは歯ブラシでは取れません。 歯周ポケット
