歯周病の予防と治療~歯周病の話③~

歯周病は歯に付着したプラークが歯肉に接触して生じる病気です。

なので、プラークを除去することが歯周病の予防でもあり、治療でもあります。

では、プラークを除去することとは、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?

まず、ブラッシングで毎日すみずみまでプラークをみがきとることが何においても一番大切です。

それが歯周病を予防する方法です。

「長時間プラークが歯肉に接触している」ということがなければ歯肉に炎症は起こりませんし、歯周ポケットができる前の段階なら、歯肉の炎症が起きていても、プラークをブラッシングでみがきとるだけで治ります。

「血が出るから怖くて歯みがきできなかった」と患者さんから聞くことがありますが、逆効果なことが多いです。

プラークが原因で歯肉に炎症が起きていて、歯ブラシで少し触っただけでも出血するような場合は、出血させながらでもしっかり歯ブラシの毛先を歯と歯肉にあてて、プラークを確実に除去すると治って出血しなくなります。

歯肉が歯からはがれて「歯周ポケット」ができてしまうと、その中に入り込んだプラークは歯ブラシでは取れません。

歯周ポケットに入り込んだプラークは唾液中のカルシウムと結びついて、歯石となって固く歯根の表面にこびりついていることもあります。

歯周病の治療では、歯科医師や歯科衛生士が歯周ポケットに入り込んだプラークや歯根の表面にこびりついた歯石を除去します。

プラークや歯石を除去してきれいになった歯根の表面には、歯ぐきがくっついて歯周ポケットが浅くなる効果を期待できます。

治療の目的は歯周組織の炎症をなくし、さらなる進行を防ぐことです。

ただし、とけてしまった骨を元に戻すことは残念ながらできません。

骨を再生するという治療法もありますが、再生できる骨の量はわずかで、歯周病になる前の健康な状態にすることは不可能です。

歯科医院で歯周病の治療を受けても、毎日のブラッシングが不十分で歯肉の上のプラークが取り残されていると、またどんどん歯周ポケット内にプラークが入り込むので、なかなか良くなりません。

歯周病の治療の際にも、ブラッシングはとても重要なのです。

「うがい薬や塗り薬で歯周病菌を除菌して、予防や治療できないの?」と思われる方もいるかもしれません。

プラークは多種類・多数の細菌が集まり、ヌルヌルした物質で巣を作って、その中で共生しています。この巣のバリアの中で多種類の細菌同士が協力して薬に抵抗しているため、薬は効果を発揮しません。

予防・治療の唯一の方法がプラークを直接、物理的に除去することなのです。

市販薬や歯みがき粉やうがい薬で、「歯周病菌に効く」「歯周病を治す」とうたっているものもありますが、気休め程度の効果しかありません。

歯周病はきちんと歯科医院で治療しましょう。

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