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サイナスリフト術(上顎洞挙上術)


上顎洞の形態

この方法は、上顎臼歯の骨が、5mm以下の場合行っています。 5mm~7mmの骨がある場合、サイナスリフト術もしくはソケットリフト術を併用してインプラントを埋入します.

しかし,それ以下の骨しかない場合,サイナスリフト術をおこない,数ヶ月骨に変化するのを待ってから、改めてインプラントを埋入しています.

術中 サイナスリフト

まず最初に 局所麻酔をして粘膜を切開し、骨面を露出します. 頬側の骨を楕円形に切除して上顎洞内の粘膜を破らないように剥がして上方へ移動します.

この時大事なのが上顎洞粘膜を破らないことと、十分に奥まで剥離を行うことです.

サイナスリフト 術中

このイラストでは人工骨と同時にインプラントも埋入しています.

そして、唇側にあけた楕円形に切除した骨のところに膜をはり小さなピンで固定しています.

私のケースでは、骨を削除せずに上顎洞側へ骨を内転させ,人工骨を移植します. このまま3~6カ月程 お休みします.

噛み合わせを作製して装着したところです.

世界的な研究によるサイナスリフト術の成功率は、インプラント埋入術も含めて95%程度のようです. 私のケースでは、サイナスリフト術を行う条件をかなり厳しくしていることと,処置に際して細心の注意をしておりますので結果 99%以上の成功率を保っています. ソケットリフト術、サイナスリフト術 両方に言えることですが 鼻腔と上顎洞の交通路の部分が狭窄していないことが非常に大事です.

そして、上顎洞に病変がないことも大事なことです. 当クリニックでは、ケースによって問題のある場合は耳鼻科など鼻内処置を依頼することがあります. サイナスリフト術を難しくしている耳鼻科的な問題点を処置してからサイナスリフト術を行うことがあります.

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